化学について質問です。

化学について質問です。

イオンの表をみたところ、

表に水素イオン「H+」とかナ...化学について質問です。

イオンの表をみたところ、

表に水素イオン「H+」とかナトリウムイオン「Na+」などあるんですが、

ヘリウムイオンとかベリリウムイオンとかは、ないんですか??

回答お願いします。 それとも、教科書に載っていない部分は

まだ今の段階では知らなくてもいいから

教科書にはのってないんでしょうか?

(ちなみに私は高2です)基本的には、イオンという形をとることによって、電子の数が調整されて希ガス配置になる、という前提があります。

(水素イオンはちょっと例外ですが。)

 

つまり、(高校までの化学で言うなら)、最外殻電子の数が増えたり減ったりして、

水素(K殻に1) → H+(K殻に0)

Li(K殻に2、L殻に1) → Li+(K殻に2) =Heと同じ

F(K殻に2、L殻に7) → F-(K殻に2、L殻に8) =Neと同じ

Ca(K殻に2、L殻に8、M殻に8、N殻に2) → Ca2+(K殻に2、L殻に8、M殻に8) =Arと同じ

 

希ガス配置というのは、

He(K殻に2)

Ne(K殻に2、L殻に8)

Ar(K殻に2、L殻に8、M殻に8) という感じです。

 

従って、

・ヘリウムイオンというのは、最初っから希ガス配置になっているので、電子を増やす/減らす必要がないので、基本的には無い。

ベリリウムイオンというのはありますよ。Be(K殻に2、L殻に2)→Be2+(K殻に2) Heと同じ電子構造

 

 

・・・というのが高校化学レベルの基本です。

 

もしあなたが大学生、あるいは大学院生ぐらいであれば、教養として、「無理矢理つくった不安定化学種」として、ヘリウムイオン(ヘリウムイオン走査顕微鏡;Heイオンをモノにぶつけて、モノから出てくる二次電子等を観察する顕微鏡)とか、アルゴンイオン(スパッタリング用入射イオンとしてよく出てくる)とかが出てくるよ、ということは知っておいたほうが良いですね。

 

結局、電子を無理矢理くっつければ-イオンになり、電子を無理矢理ふっとばせば+イオンになりますので、「無理矢理」を可能にする技術さえあれば、どんなイオンでも可能だったりするわけです。

 

 

・・・高2のアナタの段階で、知らなくても良いか?というのは・・・とても判断が難しいので、自己判断で(笑)

 

もし、学校の試験、大学入試で使えれば良いというだけの知識で言うなら、知らなくても良いです。もし、高校化学とか大学化学とかの枠組みを気にせず、自然科学を知りたい、という志ならば、知っておいても良いですね。